4月からゼミがスタートしました.本学部では,3年生は2コマ連続でゼミ科目が実施されます.私のゼミでは,1コマ目は学生の関心にそって何冊かの新書の輪読を,2コマ目はOffice系アプリの使用方法の習得と統計的知識の復習を行います.

1コマ目の卒業基礎研究はこちらがピックアップした9冊から選んだ新書を読み,内容の理解と議論を行うとともに,卒論のテーマを決めるまでの社会学的なものの見方を養うことを目指します.今年度は『コンビニは通える引きこもりたち』,『体験格差』,『映画を早送りで観る人たち』を読んでいきます.

また,ゼミの分属の際(本学では「配属」ではなく「分属」といいます),社会調査士の授業の履修は必修としていないため,2コマ目は社会調査士のA科目とC科目を混ぜたような内容で社会調査や統計学の基本知識の理解と演習を行うつもりです.

今後進めて行く中で,また更新します.

250719追記

前期のゼミは今週ですべて終わりました.輪読についてはワークシートを用意し,それをゼミの最初に配り,答えてもらうことで理解度をチェックするという方法をとりましたが,この方法は比較的うまくいったと思います.文章を読み,問いを考えるのは大変ですが,それによって学生の理解度の確認にもなり,また出席等を取る上でも”証拠”足りうるのでこのやり方は肌感覚としてとてもよかったです.

他方で,統計の方は,統計学並びにRの既修者と未修者で差がある環境を考慮しながら進めることが難しく,やはり最初は理論等の基本的知識を復習等で扱う方がいいなと感じました.つまり,最初から社会調査士A科目やC科目の内容をある程度わかっていることを前提とするのではなく,すべての学生の共通理解,共通知識を用意するという意味で,前期は社会調査や統計に全部振った方がよいのかもしれません.

カテゴリー: ゼミ